諫山裕の仕事部屋〈blog〉
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2008年06月27日

 「FIFAランキングについての考察(みたいなもの)」に続く、その2。

 アジア最終予選の組み合わせが発表され、またまたバーレーンと同組。
 この発表の前から、今回の記事のための図表を作っていたのだが、ちょうどよかった(^^)。

 「FIFAランキングが実力を表していない」と思われるのは、単純に順位だけを実力の絶対値として見てしまうためだ。
 日本が38位で、バーレーンが72位……というと、日本は上の方にいるのに、下の方にいるバーレーンにアウェーで負け、ホームでも辛勝だった……と評価してしまう。

 だが、整然と並んだ順位に落とし穴がある。
 FIFAランキングの獲得ポイントを見ればあきらかだが、各順位間のポイント差は均等ではない。1ポイント差のところもあれば10ポイント以上離れているところもある。
 その差がバラバラでもあるにもかかわらず、順位としては1、2、3……と並んでいく。
 100位までのポイント数から計算すると、各順位間の平均は約12.5ポイントである。
 それが私が分類したCグループでは、1〜5ポイント差で並んでいる。

 そのポイント差が均等ではない順位で比べても、実力差を反映していないのは当然といえば当然。
 そこで、今回はポイント差と順位をある程度同期させて、順位がどのくらいなのかを図にしてみた。
 以下がそれ。(クリックで拡大)
FIFAランキング・ポイント数からの均等化順位

 今回は、ちゃんと見やすいようにillustratorで作図した(^^)。
 左の座標がランキングのポイント数、下がFIFAランキングの順位、そして右に赤で書いているのが「均等化順位」である。
 見たとおりだが、日本は70位くらい、バーレーンは90位くらいにある。
 100位までの中で見ると、日本の実力を表しているように思う。
 この図からいくと、均等化50位が、FIFAランキング18位のブルガリアである。また、FIFAランキング3位のイタリアは均等化すると10位相当になる。
 この均等化順位の前後10位、20位の幅にあるチームは、それほど大きな実力差(実績差)がないと仮定すると、日本がコートジボワールに勝てたことや、バーレーンに負けたことも、納得がいくような気がする。

 さらに、100位までの各国の偏差値を求めてみた。(Excelを使用)
ポイント数偏差値国名FIFAランキング
155980.44523528アルゼンチン1
151378.88338398ブラジル2
142475.86154125イタリア3
130371.75319326スペイン4
127470.76854788ドイツ5
124669.81785579チェコ共和国6
114366.32066701フランス7
113365.98113412ギリシャ8
112365.64160123イングランド9
111165.23416176オランダ10
109464.65695584ポルトガル11
106963.80812361ルーマニア12
104162.85743152カメルーン13
102062.14441245メキシコ14
101762.04255258クロアチア15
98660.99000062ガーナ16
97860.71837431スコットランド17
94959.73372892ブルガリア18
90458.20583091コロンビア19
87757.28909211トルコ20
87457.18723224アメリカ合衆国21
87257.11932566イスラエル22
84856.30444672エジプト23
84656.23654014ロシア24
83855.96491383コートジボワール25
81755.25189476ウルグアイ26
81455.15003489ノルウェー27
80554.84445529ポーランド28
80554.84445529パラグアイ28
79954.64073556スウェーデン30
79154.36910924ウクライナ31
75253.04493097北アイルランド32
75052.97702439デンマーク33
70951.58493954ナイジェリア34
70851.55098625オーストラリア35
69751.17750007フィンランド36
69651.14354678ホンジュラス37
69551.10959349日本38
69451.0756402セルビア39
69050.93982704モロッコ40
67950.56634086ギニア41
67450.39657442アイルランド42
66750.15890139セネガル43
64449.37797574スイス44
63248.97053627韓国45
63048.9026297マリ46
62348.66495667チリ47
60347.98589089イラン48
60047.88403102ベルギー49
59447.68031129チュニジア50
58347.30682511モルドヴァ51
58047.20496524ハンガリー52
57847.13705866ウェールズ53
57346.96729222サウジアラビア54
55646.3900863アンゴラ55
54445.98264683マケドニア56
54045.84683368ベラルーシ57
53745.74497381ウズベキスタン58
53245.57520736エクアドル59
52445.30358105カナダ60
52445.30358105パナマ60
52345.26962776リトアニア62
52145.20172118ベネズエラ63
50344.59056198キプロス64
50344.59056198ペルー64
49444.28498238スロヴァキア66
48744.04730935ボスニア・ヘルツェゴヴィナ67
46943.43615015南アフリカ68
46543.30033699トーゴ69
46243.19847713ラトヴィア70
46243.19847713ザンビア70
43942.41755148バーレーン72
43542.28173832イラク73
42241.84034556赤道ギニア74
41341.53476596コスタリカ75
41041.43290609スロヴェニア76
40841.36499951コンゴ民主共和国77
39240.82174689アルメニア78
38440.55012058中国79
38340.51616729グルジア80
38040.41430742オマーン81
37540.24454097アルバニア82
37340.1766344カタール83
36940.04082124リビア84
36739.97291466アイスランド85
36739.97291466ジンバブエ85
36539.90500808トリニダード・トバゴ87
35639.59942848ニュージーランド88
35039.39570875グアテマラ89
34439.19198901ボリビア90
34439.19198901モザンビーク90
34139.09012914オーストリア92
33939.02222257タイ93
33538.88640941ガボン94
33438.85245612ガンビア95
33438.85245612アラブ首長国連邦95
33238.78454954シリア97
32638.58082981ジャマイカ98
32538.54687652ウガンダ99
32038.37711007ヨルダン100

 受験生には馴染みの偏差値だが、これで見ると、日本が51.1、バーレーンが42.4と、あまり差がないことがわかる。
 均等化順位で50位に相当するブルガリアの偏差値は59.7。偏差値が約60というのが、世界レベルで真ん中よりも上、という見かたもできる。
 受験での偏差値の合格ラインが60前後だったりするので、サッカーの偏差値も60が分かれ目と考えてもいいかもしれない。
 EURO2008でも、決勝に残ったのはドイツとスペインで、いずれも偏差値が60を超えている。準決勝で敗れたトルコとロシアは60に少し足りなかった。結果論ではあるが、たまたま偏差値の高い方が勝ち残ったことになる。

 FIFAランキングも見かたによっては、実力を計るデータになりえるのでは……という考察である(^^)。

(23:53)

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